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2018年 02月 14日 ( 1 )
エンジェルスクーターとベスパGTS用タイヤのあれこれ
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ピレリからエンジェル銘のスクータータイヤがリリースされてるんだってね、知らんかったよ。これは僕にとって理想的。今後大本命になるんじゃなかろうか。


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ちなみにもう少しハイグリップ寄りのロッソ銘でもすでにリリースされている。17インチ版のロッソ3と同じようなトレッドパターンで、もしもピレリのスポーツタイヤっぽい方向性なら面白そうだなと思う。リアのみ2コンパウンドだしなかなか意欲的な製品なんじゃないかい? 以前ロッソ2を履いてるヒロシくんのドゥカティを伊豆スカイラインで試乗させてもらったことがあったし、最近では奥多摩でがっつり乗らせてもらったモトモリーニのコルサーロもロッソ2だったので覚えているけれど、とても中庸で優等生タイヤだったと記憶している。いささか地味で、尖った性能では無いけれどライフとグリップのバランスが良さそうだった。あのカテゴリーのタイヤはBSであれDLであれ皆よくできてると思うんだけどさ。ロッソ2のハッキリ出すぎるコンパウンドの分かれ目のラインとか、ロッソ3のトレッドパターンのカタチの見た目はあまり好みではないけれど、スクータータイヤカテゴリーは17インチのスポーツタイヤカテゴリーほど各社性能が拮抗していないと思うので、見た目なんて無視すればいいし。


b0061723_18073627.jpgトレッドパターンの見た目を無視するなら、ブリヂストンのバトラックスSCも一度は履いてみたい次回タイヤ最有力候補ではあった。しかしそれは新しいタイヤを試して見たいっていう理由だけだったので、この状況なら次のファーストチョイスはエンンジェルスクーターになりそう。ミシュランの17インチ版パイロットロード3や4ほどではないけれど、17インチ版エンジェルGTのライフの長さは魅力的。あれはハヤブサなんかの重量級メガスポーツじゃないと、そのライフの良さがいい方向に出ないので(そもそも乾燥160kg台のスポーツバイクだとそこまでライフを気にする意味がないし向かないと思っている)履いたことはないんだけどさ…。良いタイヤだという話は聞くし、それは十分に想像できる。仮にスクーター版エンジェルが17インチ版エンジェルGTに近い特性を持ったタイヤならば、日々の下駄にしてるベスパにとって魅力的な選択になるんじゃなかろうか。


もちろんスクーターサイズのタイヤでライフやウエット特性だけなら安定のシティグリップGTという選択肢もあるんだけれど、やっぱりピレリのべちゃっとした乗り味はさらっとしたミシュランとは違うだろうし。好みの問題ではあれど、最近のミシュランの設計は先進的すぎて僕はあんまり好きじゃないってのもある。もっとこう、同じカテゴリーで比べたときにケース剛性や接地感がしっかりあるタイヤが好みというか。




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一度おさらいしておこう。
僕が十数年ベスパGT/GTSに乗ってきて過去二回以上履いたことのあるタイヤを選び、改めて一覧表におこすとこうなる。タイヤメーカー間を跨いだ12インチの性能評価って意外とネットには落ちてないし、車体をベスパGT/GTSに限った場合の表ってのも面白いかなと思ってさ。

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もちろん異論はあると思う。
そもそもライフなんて乗り方や使い方次第。二人乗りは多いのか、体重はどのぐらいか、高速道路使用は多いのか、季節や気温は?などで全然違う。体重が20kgぐらい違うヒロシくんと同じGTSで比べても2000kmとか3000kmぐらいライフが違ったみたいな記憶だってある。そこで僕が普段通勤とお嬢様送迎に使っていて、スリップサインは出始めたけどつんつるてんの丸ボウズにはなっていない、もう替えた方がいいよなぁって感じる距離数がこのぐらいっていうイメージによるものです。ベスパの場合重心がだいぶリア寄りにあるせいで、たいていリアタイヤから無くなるのでリアタイヤの寿命と言ってもいいかな? またドライグリップは定量的に証明する尺度がないので「グリップ感」という謎のワードで逃げているんだけどさ。乗っていて滑り出すまでの懐の深さやそこから感じる安心感だと思っていただければいいかと。これもライフ同様どのぐらいの体重で乗るのかや空気圧で踏ん張りが変わってくるので、あくまで参考程度に。

まずBT601SSの圧倒的な浪費ぶりが目立つけど、シティグリップの長寿命は素晴らしい。そこからパワーピュア、ディアブロスクーター、TT91へと寿命と引き換えにグリップ感が増していく感じ。最近のミシュランは公道用大型二輪用タイヤ、特にツーリングタイヤ(パイロットロード3など)からスポーツタイヤ(パイロットパワー3など)までのレンジでは他社に比べて断然長寿命なのでその先入観があるのかもしれないけれど、シティグリップが他のタイヤより頭一つ飛び抜けて長寿命なことに異論を唱えるひとは少ないと思われる。長寿命な割にグリップ感があると捉えるか、あのグリップ感でその程度の寿命かよと捉えるかは人それぞれだけれど、明確なキャラクターを持ってるのは確か。 末尾GT銘はベスパGTS専用に設定されているしね。

また、グリップ感も含めて一番バランスがとれているよなあと感じるのは今履いているディアブロスクーター。ライフは短いけど、全体的に大きく重くがっちりしていて、大型二輪用のスパコルやロッコル的な少しべちゃっとしたコンパウンドでミシュランでは得られない安心感がある。実際のグリップ力はほどほどなんだけど、接地感をより感じるので乗っていて気持ちがいい。

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次に濡れた路面に対する耐性とフロント片持ちベスパならではの問題、直進安定性を表にして見た。初めの表と比較してもさらにいい加減な表なのであくまで参考程度に留めておいてほしいのだけどね。ウエットに関してはサイプの多さでそこそこ決まる筈でシリカ含有量とかに触れ出すと話が長くなるので割愛するけれど、直進安定性に関してはGT/GTSでは大問題(ETやLXでは気にならないと聞きます)なので、あえてこれに関して触れておくことにします。直進安定性というよりはシミー、ハンドルのブレに対しての有効性かな。

そもそもハンドルのブレに関してはトップケースをつけると多かれ少なかれ発生する。手っ取り早いのはトップケースを外すこと(笑。
次にリアタイヤがくっつくファイナルシャフトのガタ。センタースタンドをかけてリアタイヤを左右に揺すると稀にわずかに動くものがあります。残念なことに新車時からこのガタが少しある個体があって僕が前に乗っていた300もそれでした。初めのうちは気にならないんだけど距離を伸ばすごとにこのガタが増えていき、それが原因でハンドルのブレが大きめに出たりする。そうなるとファイナルシャフトまわりを交換した方がいい。マフラーのガスケット(サイレンサーのジョイント部分)がすぐにダメになる原因もファイナルシャフトまわりのガタが影響していると思っています。
最後にフロントのステム部分だけれど、これは放置時間が長かったとか相当距離を乗らないとダメにならないので、そんなに気にしなくていいかな。もちろんひっかかりがある場合はベアリングの交換をしなきゃならんが。ステムベアリングの問題はこのシミーの問題とはまたちょっと違うんじゃないかと思っています。それを疑うならスイング部分のシャフトやブッシュとかのほうが怪しい。あれが劣化するとまっすぐ走らないし。

以上のことを解決or解決せずに飲み込むなどして、十分に踏まえた上で……。
さらにハンドルのブレを抑えたいのであれば、タイヤに気を使うことになる。一番いいのは早め早めの交換を心がけることだけど、そうはいっても普段の下駄にしてるベスパで、まだ半分近く残ってるタイヤを交換するのはもったいないからね。このハンドルのブレに強いタイヤは何かと考えるようになるわけです。ハンドルのブレに強いタイヤとは何か。簡単に言うと転がり抵抗がよく偏摩耗しにくいタイヤということになる。個人的に一番いいのはパワーピュア。2コンパウンドでサイドに比べセンターが硬く減りにくいからかな。溝の形もいいのかな。雨や雪の日はセンターの硬めなコンパウンドがつるつる滑るけど、一番直進安定性がいいイメージがある。あとはケース剛性が高い方が摩耗して来たときに一気に破錠しないって意味では、重めで剛性高めなピレリ。シティグリップがそこそこいいのはコンパウンドが硬いから摩耗に強いってだけだし(ケース剛性はほどほど)、ブリヂストンHOOPがイマイチなのは剛性が低くそもそも設計が古いからな。ケースがペラペラなのにコンパウンドも柔いので偏摩耗が早いイメージがある。例外的にBT601SSが良くない理由は構造云々の前にそもそもタイヤサイズが純正では無いからで、前後共大径化され、相対的にホイールベースが短くなるのと同様な効果があるからだと思う。特に高速道路に乗ったときには車高の高さから落ち着きの無さが顕著に現れる気がします。

もうひとつ裏技的に前後同寸のタイヤを履いてしまうという手もある。ミシュランパワーピュアなど120/70-12の前後共通で履けるタイヤで、これをリアタイヤにも履かせるわけです。そうすると少し車体が後ろ下がりになるので直進安定性があがる。しかももともと直進安定性に優れるパワーピュアなら、その効果ははっきり出る。感覚的に上の表で言うならば2目盛りぐらいは直進安定性があがる。実際に僕がやってみた折には十分効果的だった。ファイナルがショートになって高回転型になるっていうデメリットはあるけれど、最高速とかコーナーリングの効率とか気にしないのであれば試してみるのもアリだと思う。



◇◇◇

さて、おさらいして表組みまで作ったわけですが、今度のエンジェルスクーターがどのあたりに属するタイヤなのか非常に楽しみにしています。期待するのはシティグリップとディアブロスクーターの中間あたり。ディアブロスクーターのどっしりとした気持ち良さを維持しつつ、もう少し耐摩耗性が上がってくれるのであれば今の僕にはベストなバランスだと期待しているのです。


 

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by la_nuavo_vespa | 2018-02-14 20:25 | GTS250ie | Comments(0)


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