ベスパで登山
ベスパで登山_b0061723_057461.jpg
日曜日。
朝8時半に出発した僕達は甲州街道を走っていた。
日曜日の朝だとこの道路もこんなに空いてるんだね。
向こうで色々見たいと思ってるので早々に調布から中央道に乗る。
渋滞も雨もなし。幸先良いね。


 



 
一ヶ月前に遡る。

「今年の暑さは異常だね」
「夏休みは北の大地に行くかい?」
「北海道でも猛暑だって言ってたよ」

それじゃあ高地だったらどうよ?と長野県の高原を目的地に選ぶ。
そしてotoboke-yaさんと三日だけスケジュールを合わすことに成功したこの日曜日、
信州の高原を道の続く限りベスパで駆け上がってみることにする。
僕らの楽しい夏休みのはじまりはじまり。

ベスパで登山_b0061723_112835.jpg
諏訪インターで降りてビーナスラインを走る。

標高の高いところへGTで、しかもタンデムで上がるとどうなるの?というのが今回の裏テーマ。
もちろん不安を煽ってはいけないのでotoboke-yaさんには内緒。

標高の高いところというと今は走れなくなってしまった乗鞍スカイラインってのが有名。乗鞍へ友人の父親が移住、ペンションを始めたのが縁で、僕も高校生の時にはCBRの400ccで、大学生の時にはSR400で上ったことがある。CBRに関してはエンジンがガボついたのが記憶に残っているんだけど、それ以上にその友人に借りたカワサキのKSⅡ(KSRの前モデルの2スト80cc)が全く走らなくなったのが印象が強くって、結局その時はキャブのジェットだけじゃなく社外品のチャンバーをノーマルに戻してようやく上れるようになった。

また、2stランナーに乗っていた数年前でも柳沢峠(たいした高さではない)の頂上付近で急にカブリ気味になるのは経験してるし、高所での空気の薄さ(酸素量の少なさ)はピーキーな2ストローク、トルクの細い小排気量ほど影響が大きいのではないかと予想していたんです。

ベスパで登山_b0061723_1445825.jpg
二枚目の写真のように、ビーナスラインを走りはじめて一時間もしないうちに
標高1700m超えはクリアしてるんだけどGTに特に異変はなし。

ベスパで登山_b0061723_1422831.jpg
しかし、そんな裏テーマなんかどうでもいいぐらい気持ちの良い景色が続く。

ベスパで登山_b0061723_1383945.jpg
車山高原近くに到着。爽快な景色には当然PhotoStitchでしょ?とばかりに。
パノラマは丁度180度ぐらいある。
クリックしてもわからないと思うけど右側にはパラグライダーをしてる。
気持ち良さそう。どこまでも飛んできたいね。どこまでも、じゃ死にそうだけど。

ベスパで登山_b0061723_1562855.jpg
なんだろう。ビーナスラインエリアの良い所はこの「モケモケした緑」にあると思う。
日本の山といえば杉林で、それが日本中どこの山も景色は同じじゃないかっていう最大の要因だと思うのだけど、ここまで奥地にくると林業が経済として成立しないのか、そもそも高所過ぎて杉の自生が無理なのか。いずれにしてもこの環境あってこその風景なんだろうね。

ベスパで登山_b0061723_292052.jpg
さらに上って行きマース。

ベスパで登山_b0061723_2615100.jpg
すると湿原もある。八島ヶ原湿原というらしい。
ハイキングらしいおじさん、おばさん多数。

ベスパで登山_b0061723_274482.jpg
ビューレスト三峰という展望台から。
雲の流れが速い。それだけ雲が近いってこと。
それに紫外線が強い気がするので女子(色白男子も)は注意かもよ。

ベスパで登山_b0061723_2122510.jpg
今夜の宿ももうすぐ。1800‥‥1900‥‥。

ベスパで登山_b0061723_2151940.jpg
到着!美ヶ原高原。
ビーナスライン最高度地点で記念撮影の図。
え?GT?
なーんも起きなかったよ‥‥。
実は交換用のプラグもポケットに忍ばせてあったし、なんならキャブ開ける気もあったのだけど。
快調そのものでしたね。ビバ!ノーマルエアクリーナーってことかしらん。
ウチに帰ってから調べてみると乗鞍スカイラインは終点の畳平で標高2702mもあったんだそうだ。
うーむー。1900m程度じゃGTだってビクともしないってことか。ちぇ。

ベスパで登山_b0061723_2243710.jpg
さてその標高1900mの絶景はこんなん。
これもほぼ180度パノラマ。








◇◇◇

標高による気圧の変化ってのでよく目にするのはポテトチップスの袋が膨れる様子でしょ、普通。
下の写真は現地で売っていた「銘菓チーズブッセ」。
左が売られていた状態で右が標高数メートルであろう我が家に持って帰ってきた状態。
どう?実験成功でしょう、あはは。
ベスパで登山_b0061723_3342968.jpg


そんなたかだか1900m差ではスリルなんて無かったGT。
あえて言うなら、さらに標高2000m地点にあるという宿泊先には係りの人に「バイク、乗ってきてもらってかまわないですよ」と言っていただいたのだが、その道はちょっと長めの砂利道だったことぐらいかな。写真のように快適そうに見える道でも時々は砂利が深い場所があったりして念のためオフロードモードで進んでるのにotoboke-yaさんは後部席から写真撮ってるわで、こりゃ止まれないなって感じでした。。。やっぱり12インチ+タンデムってのはこういう場合辛いね。大径タイヤだったら楽しくて仕方ないだろうに、ちょっと損した気分。
ベスパで登山_b0061723_2365253.jpg



 
by la_nuavo_vespa | 2007-09-12 02:56 | ツーリング
<< うしのはな 爪跡 >>


S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
全体
VESPA
GTS250ie
GTS300Super
GT200L
Speed Twin
Street Triple R
TRX850
GOODS
旅気分
TOOLS
素敵マシン
ちゃり
ツーリング
車載カメラ
仕事のかけら
色のハナシ
六本木だより
理科の時間
東京の目じるし
勘違いの時計ブーム
otoboke-ya列伝
チーム・モルモル
ひとりごと。
LINK
以前の記事
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2020年 11月
2020年 10月
more...
記事ランキング
検索
その他のジャンル