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一目惚れした彼女
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先週の金曜日。
西麻布あたりでの出来事。

信号で停車中の車に目を奪われた。
なんとも言いようの無い、宝石なような車。
移動の道具ではなく、アクセサリーのような車。

どうやら、その四輪に一目惚れしてしまったみたい。

とりあえずそれがシトロエンで、新車のようだと言う事だけ記憶しておく事にしたのだけど、
どうにも気になりだしたので仕事の打ち合わせの後、青山にあるシトロエンのショールームに寄ってみた。




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ショールームの一番奥、一段高くなったところにソイツはいた。
彼女の名はシトロエン C6という。
どうやら最近発売されたシトロエンのフラッグシップらしいのです。




この車、サイズ感がすばらしい。
フランス車なのにやけにデカイ。最近こんな大きなフランス車、あまり見ない。
しかもその幅と長さの関係が決して豪快に走らせる感じじゃないように思える。

そういえば学生の頃見たモディリアーニの生涯を描いたフランス製モノクロ映画に出てきた大きな高級車がシトロエンだったと思うけれど既にこんなようなカタチをしていたのを覚えている。映画の中ではモディリアーニの友人がその高級車を指してタイムマシーンだか、UFOだとか呼んでいた気がする。(ちなみに時代考証は合ってないと思う)

今のプジョーとかルノーとかも、小さい車大好きってヒトには魅力的だと思うのですが、フランス車ってそういうイメージが固定されて少々つまらなく思っていたところにこれだ。ちょっと突然に出くわしたような出会いに純粋にドキドキする。


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パッと見は、ルーフからリアに、長くなだらかに下がっていく最近流行のカタチに見えますが。(僕も最近そういうの好きです)ちょっと違うけどトヨタのプリウスなんかもこんな感じの未来っぽさの演出だと思っているのですが、先ほど書いたこの車のサイズがここでも活きてくる。スタイリングに無理がないのだ。とても伸びやかで、圧倒的な優雅さを感じます。


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シトロエンがシトロエンであるために。このテールランプを含むリア周りも素晴らしいと思う。とってもフランスの、エスプリという言葉よりもっと重厚な。オルセー美術館じゃなくってルーブル美術館、いや何か違うな。とにかくちょっとデカダンな、本物の贅沢?


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リアのガラスは内側にラウンドしてるし。


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サイドからリアにかけての面の流れ方がこれまたシビレル。


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僕は最近の車の構造とか性能とかに疎いので走らせたらどうなのかについては知りません。知らないうえにあまり興味が無い。オートバイや自転車と違って走ればよいのだ。「走る部屋」だもの。あえて言うなら内装が美しければいいなとか。さらに外側のデザインが良いのならもう何も言うことは無い。


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中学生のころ、車雑誌でシトロエンのシートは夢見心地だと読んだことがある。フカフカでまるで走るソファーだと。ドイツ車のちゃんと人間をホールドする固いクッションじゃないので非力なシトロエンだからこそ許される‥とも書いてあった気がするけど。

車体は明るく品のあるゴールド。これがまたちょうど良いのです。赤すぎず黄色すぎず、ちょっと緑色方向に濁る事を恐れないのは大変なことなのです。

それに内装はこんなベージュの革。イケルトコまでやっちゃったって感じの全開バリバリ。
僕はまだ、いつか父親に言われた「革なんてね、西洋ではずっと馬車の運転手がお尻に敷くものであって貴族たちは中東やアジアなどの外国から輸入した布をお尻に敷いたんだ。だから四輪のシートの場合、本来は革よりファブリックのほうが高級なのだよ。」という言葉をどこかで信じているのでファブリック仕様も見たかった。これで、もう少しハズしてフランスの美意識を全力でぶつけたならどうなるのか?って興味がある。




◇◇◇

社会経済が発達し、目まぐるしく変わっていく人々の価値観、
それを満たすべく次々と生み出される様々なジャンルのプロダクト製品。

その中にあっても、いまだトップレベルの情熱が注がれるプロダクト製品として、
四輪のデザインを眺めるのは楽しいし、刺激も受ける。

しかし四輪のスタイリングに激しく心躍らせていたのはもうずっと過去の出来事で。
今じゃどれも「よく出来てるなー」とは思いつつ、それらを目で追い、肌で触れても
それ以上は何も感じなくなってしまっていた。

ここ数年、四輪のデザインでこんなに衝撃的に感じたのはそうは無いかもしれません。
何しろ、街中で見かけてショールームまで見に出かけたのは初めてだもの。
まさか、30才を少したってから一目惚れするなんてね。


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by la_nuavo_vespa | 2007-01-18 01:28 | 素敵マシン | Comments(7)
Commented by 鈴木%レオ250 at 2007-01-18 12:36 x
C6、良いですよね。
CXなど過去のシトロエンのモチーフを引き継ぎつつもノスタルジーに耽溺してない、ジャン・ピエール・プルエ氏(ルノー・トゥインゴもこの方の作です)渾身の力作だと思います。
私も現行モデルで最も好きな一台です。

もちろん、ミニカーも持ってますよ。大小2つ。(w
Commented by ところで、 at 2007-01-18 15:22 x
おお、鈴木%レオ250さんから見てもやっぱりC6って良いのですか?
車に詳しい方にも認めてもらえるってちょっと嬉しいです。

ミニカーまでお持ちとは。何故かこの車好きになっちゃったので、僕だってミニカー欲しい。ほんとは実物欲しいけど、600万円もするし、何より優秀な運転手が欲しいし。うーん。
Commented by J_JOE at 2007-01-18 20:51
リア周りの処理はすごいですね~
最近のシトロエンは判らないんですが、美しいですねぇ。

ボクはFIATグランデプントが美しいナァと。
ジウジアロー大先生やるなぁとw
Commented by 鈴木%レオ250 at 2007-01-19 15:32 x
C6高いですよねぇ。
でも、日本におけるシトロエンの評価は不当なほど低いので2~3年経って中古が出てくると一気に半額とかになるのではないかと・・・

C6、自動車ファンの間ではハード&デザイン両面で評価高いです。
個人的には2005年度の最大の収穫だったと思います。

ちなみに、2006年の最大の収穫はエンリコ・フミア御大のコンセプトカー「ランチアJ」だったと思います。

http://www.fumiadesign.com/
(日本語→新着情報→LANCIA J で見られます)
Commented at 2007-01-20 23:55 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by isaomani at 2007-01-22 20:38
CXのリアビューを思い出すガラス面。これだけでも美しいですよね。
フロントはいまひとつ、ふつうな気がしますがリアビューがとにかくいい。
Commented by ところで、 at 2007-01-22 23:17 x
>JOEさん
ジウジアーロ先生は相変わらずですね。
「わしに頼んだんじゃろうが」って言われそうです。

>鈴木%レオ250さん
ランチアJ、すごいことになってますね。
ランチアだからそれも許されるって感じがします。

>isaomaniさん
自動車でもオートバイでもリアビューって大切だと思います。
だって同じ購買層であるドライバーが一番目にする道路では
圧倒的にリアビューを見るわけですから。
20年前の国産車はその点で商業車から抜け出せないものが多かったと思いますが、今は各社がんばってますよね。
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