マスターシリンダー交換
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黄色いベスパはベルトの慣らしもかねて、今のうちに走りながら悪いところを把握しておこうと毎日乗っています。ということで今日は前回の続きのような話。

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激しく降った昨日。GTSのフロアマットって派手に水が貯まるのねぇ。メダカなら飼えそうな勢い。この中古のフロアマットはオイルと泥が混ざった頑固な汚れがあったので、今ぐらいは掃除しておくかと風呂場に持ち込んだ。(最近otoboke-yaさんはガーデニング道具を風呂場でガシガシ洗うので、僕がそういうことしても怒らなくなったのだ。やったね)

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体を洗う普通の石鹸水でゴシゴシ洗うと、硬く絞ったぞうきんで拭くだけじゃ落とせなかった頑固な汚れがしっかり落ちたけど、乾燥するとゴム自体の油分が飛んだのか、こんなに白くなってしまった。ぐぬう、石鹸水は余計だったか。

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仕方が無いので、ホームセンターで買ってきたクレのラバープロテクタントってのを噴いてみる。初めは足が接地するレール部分だけマスキングして噴いた方がいいかなって思ってけど、マットの裏側で試してみると、染み込んだ溶剤を搾り取るように力をこめてきっちり拭き取るとそんなに滑らないようなので全面に噴いてみた。基本的にゴムをケアするケミカルグッズってそんなに信じてないっていうか、シリコンスプレーと何が違うんだって思っているのだけど、確かにシリコンスプレーよりは塗った後しっかり拭き取るとつるつる滑らないような気もする。(ただし噴いた後すぐに、乾くまでにきっちり拭き取らないとダメみたい。ホントは写真なんか撮ってる余裕はない)どうせ雨に降られたり時間が経つとすぐに元に戻るんだろうな、こういうのって。ホント、ちゃんとラバーに有用なケミカルグッズがあるなら誰か教えて欲しい。まあゴムなんて消耗品、劣化したら交換ってのが本質なんでしょうけどねぇ。

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前回、レバーとバーエンドは交換したけれど、ミラーはステーを中心にザラザラな錆が発生したままなので、ホルツのクロームクリーナーで磨く。強力な成分は何も入っていないただのコンパウンドというか研磨剤みたいなもので、普段これで効果覿面ってことはないのだけど、今回はバッチリ効果を発揮して、手触りだけはサラサラのツルツルになった。小さな点状の赤錆の数自体は変わってないけれど、一つずつのサイズが小さくなったみたい。満足満足。古いバイクが再生して行くさまって楽しいね。

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これも前回、走ってみて様子をみるって言ってたリアブレーキ。走ってるうちに慣れるかなって思ってたけど、やっぱり慣れず。300のブレーキタッチは前後とも調子良かったからね。どうにも気になって仕方が無い。ゆっくり走ってるとこんなもんかなって思えるけど、ちょっと飛ばすとやはり握りしろが大きくて、レバーがグリップに付きそうな勢い。

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そもそもこのGTS250ie、ヘントン製のマスターシリンダーはフロントが12.7mm(1/2インチ)なのに対し、リアは11mm。しかも普通のオートバイと違ってリアはどうしてもホースが長くなってしまうし、ピアジオとしてもコントロール性を優先してリアはフロントほどカッチリしたタッチに仕上げていないんだと思う。左右のレバーを握るタイプのブレーキなので、つい左右同じタッチで在って欲しいなんて思ってしまうけれど、スクーターといえども二輪なんだからコーナーリングを考えるとリアよりフロントで減速させるべきだし、それ自体は間違っていない。

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しかしながら。レバーがグリップにくっつきそうなほど握れてしまう(指挟んじゃうほど)というのはどう考えても不具合に近い。エアー抜きしてもどうにも解決しないならマスターを分解整備してシール類を新しくしてもイマイチすっきり解決しないことが多いので、マスターシリンダーごと300で使ってた良品に交換した。GTシリーズはGT200Lの頃からずっとこのヘントン製のマスターシリンダーで、僕自身もGT200Lの時に悩みましたが、こればっかりはヘントンの製品誤差というか、アタリハズレという面が大きいと思います。製品誤差なので、新品交換して次もハズレを引いてしまうって可能性もあるけれど。(参考までに周りのみんなのGTSをみてるとハズレをひく確立ってせいぜい20%ぐらいなんじゃないのかな。サンプル数が少ないのでイメージで語っていますが)もちろん社外のメッシュホースやフルード、純正より厚いブレーキローターで解決することもできると思うけれど、順番としてはフルード、マスターシリンダー、ホース、ローターやキャリパーって順序が正しいと思う。まあローターは消耗品で割とすぐに寿命がくるので交換ついでにアップグレードしてもいいかもしれないけれどね。

さて、今までメンテしてもらいながら使ってきた300のマスターシリンダーに換装後は快調そのもの。
幾分レバーの遊びは大きいけれど、ストロークは少なくタッチもカッチリ。
いままで“みょーん”って効いていたのが、“クッ”って効いてそれだけで十分幸せになれましたとさ。


 

by la_nuavo_vespa | 2017-10-08 00:26 | GTS 250ie
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