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Spyderco Sage2 (ナイフブームキタコレ!)
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自宅用にポケットナイフを手に入れてからも、何故か興味を失わずナイフを調べる僕。
いやだねえ、まったく。それもこれも積み上げられた仕事が悪いのだ。
忙しいからこそ、出かけなくても済む娯楽に走るというかね。
あまり健康的とは思えないけれど、むしろ気を病んだ危険な香りがするけれど、
そんなこんなで、今度はジムショ用に実用的なナイフを購入したのだった。

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なにしろナイフを買ったのなんて小学生以来だもの。
あれから随分と月日が流れているのだ。
ナイフ業界の発展には目を見張るものがあるのです。
いざ調べてみると楽しいのよ、これがまた。


 



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スパイダルコ社のセージ2という。
前回のケース・ラスロックと比べてると少し大型で全長18cm、ブレード長で8cmぐらい。
大型とは言っても、デザインが合理的に考えられていて手にしっくりとくる。
握ってみて、その吸い付くような握り心地に感嘆の声をあげたとか、あげてないとか。
なにも僕の社会不適合性をアピールする必要は無いのでそこは明言を避けるけれど。

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今回も片手でオープン&クローズできるものを選んだのだけど、
スパイダルコ社がサムホールと呼ぶ、オープン時に指を掛ける穴が特徴的。
頑なまでに拘っていると言っていい。特許を持ってるのかな、先駆者だしね。

サムホールはほぼ面取りされていないので親指への感触は固いけどスムーズにオープンできる。
ロック機構のテンションに依る動作が、軽すぎず重すぎず。たいそう心地がよろしい。
もう夢見心地だね。——すっかり社会不適合社じゃないか、僕。
軸に組み込まれた銅ワッシャが良い仕事してるっぽい。

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金属なのに暖かみを感じるサンドブラストされたチタン製ハンドル。
さらさらだけど、しっとりした感触なのです。
このふたつの言葉は矛盾しているようだけど、そんなふうに感じる。
指の位置を抉った(ブレードもハンドルも)デザインと共に、
この素材の質感も、握り心地に起因していると思われる。

そしてロック方式はフレームロックと呼ばれるもの。
たぶん最近のフォールディングナイフ業界の発明で、
ライナーロック方式の板バネの役目をフレームそのものに持たせたもの。

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ご覧の部分で固定される。
構造は簡単なのでその丈夫さに主眼が置かれていると思われる。

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いや別にロック強度を求めてフレームロック方式を選んだ訳じゃないのよ?
そこまで強固なロック方式で何に使うんだって話だし。

そうじゃなく計6つのトルクスボルト(ちなみにT8サイズ)で、
完全な分解が可能であることに惹かれたのだった。
だってジムショで仕事に使うのだもの。
固まって開かなくなったアクリル絵の具のボトルを切断したり、
スプレー糊を浴びるかもしれない訳で。分解清掃できるのは有り難い。

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ラスロックは封切り専用と言って良いぐらい、薄い紙を相手に選んだので薄刃だったのだけど、
今回はもう少し力仕事を念頭において背の部分で3mmぐらいの、
比較的がっしりとしたブレードを選んだ。

紙のような薄いものをカットするには不利になるけど、
プラスチックのボトルを切り開いたり、鉛の絵の具チューブを押し切るのにはちょうど良い。
これらは今までカッターナイフで苦労していた部分。

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ブレードの鋼材はCPM S30Vというもの。
溶鉱炉に様々な成分をぶっ込んでグツグツ溶かす普通の金属ではなくて、
粉末状にした成分を型に入れて焼き締める粉末治金鋼と呼ばれる最新の鋼材で、
僕らの小学生時代には無かった技術。

そしてこの刃が大変素晴らしい。
刃が厚いのに薄い紙だろうとスパスパ切れる。
分厚いカタログも引く動作なく、体重をかけるだけでぞりぞり切れていく。
もちろんプラスチックのボトルも容易に刃が入っていくし、
大きく力を掛けた時も刃がそれなりに重い分、怖くは無い。
刃持ちも体感でラスロックの3倍くらいは良くって、まだ中砥ぎすらかけていない。

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MEDE IN TAIWAN。
スパイダルコ社はアメリカ、日本、台湾、中国などに生産拠点を持っていて、
以前は高級品を日本の関で作っていたのだけど、今はアメリカか台湾で作ろうとしているみたい。
台湾といってもアメリカで作られた鋼材を台湾に送って作っているので治金技術はアメリカのそれ。
また、台湾の組み付け精度やブレードのグラインドも立派なもので、
箱から出した状態での刃付けはかなり本気で仕上げられていた。
もみあげ近くのヒゲを何もつけずに剃れるほど。



さすが最新の高性能ナイフと言える出来に僕はとってもハッピーです。
概ね大変に満足しているのだけど、だからといって手放しで賛美するわけにもいかないか。
最後に気になった点を三つ挙げておく。

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1. これはEDCと呼ばれる日常使用を念頭においたものだと思われるのだけど、こと日本においては日常でナイフを持ち歩くことはできない。厳しくなった銃刀法により刃渡り5cm以上は正当な理由なく携帯できなくなってしまったんだっけな。よってポケットなどに入れた状態で落とさない為のクリップって僕には使い道が無い。握り心地も犠牲になるので、僕は取り外して使っています。

2. サムホールの面取りが無く、少し親指へのアタリがきついと言ったけれど、背のエッジもほとんど面取りがされていない。木を削る時とかよく左手の親指を背に当てて使うと思うけれど、長く続けてると指が痛い。少し丸めてくれるか切り出し刀のように、もう少し刃厚があると違って来ると思うのだけどな。

3. いわゆる人間工学、エルゴノミクスを大切にするスパイダルコ社のナイフをさらに何種類も握ってみて、これだって思ったものを選んだのだから当たり前かもしれないけれど、少なくとも自分の手にはぴったり。それでも金属の板を二枚合わせただけのハンドルって言うのはやっぱり長時間握り続けるのは辛いかな。ロックの強固さや刃の丈夫さを考えると、そのハンドル形式は矛盾してるんじゃないのかい?って思わなくも無いのだ。単純に軍手しろって言われちゃうかもしれないけどね。


 
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by la_nuavo_vespa | 2012-10-23 23:39 | GOODS | Comments(0)
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