世間では視野率100%を達成したニコンD7000であったり、 拡張せずとも感度がISO100-12800なペンタックスK-5など、 なんだか高性能なカメラが続々発表されております。 が、これだけは言っておく。 それらの新製品じゃなく、otoboke-yaさんのNEXに触発されたんである。 ああ、ひとが持ってるからって欲しくなったさ。そのとおりだ。 そして僕は新しいおもちゃをポチっていた。 小さなビデオカメラでコダックのプレイスポーツという。 一眼レフはまだ壊れてないしその性能に満足してるのだけど、 車載カメラ用キヤノンIXYはじわじわとダメージが大きくなってきていた。 せっかくなので車載カメラをグレードアップさせるつもりなのです。 車載カメラ用途として、次に買うならContour HD〈以前の記事〉か GoPro HDが欲しいなと思っていたのだけど、待てども待てども値段が下がらない。 コイツの16000円という値段は非常に魅力的でした。 もちろん車載動画について今まで得た経験から熟考したつもり。 もっと向いてる製品があるヨという異論はひとまず却下させていただく。 実際にカメラを使ってみてのインプレはまた次回にさせていただきますが、 新しい車載カメラとして、コイツの10のメリット・デメリットを箇条書きにしてみます。 1)3m防水 イクシーは雨天で使っていて背面液晶が内側から水滴で曇ってたので、多少の防水性能は嬉しい。 2)外部電源 撮影中の外部電源の確保が可能。USB電源なのでシガーソケットやエネループから電源をとれる。 長時間撮影する場合、記録メディアは16GBや32GBの出現で大きな問題は無くなったけど、 次は電池の残量がネックになってくる。しかしその悩みからほぼ解消されるのだ。 またカメラを三脚に固定した状態のまま電池やSDカードの出し入れができるのも地味に嬉しい。 3)35mm換算36mm 広角であれば広角であるほど車体の振動を拾いにくいことがわかったのは、 車載カメラで遊び始めてからのこと。たとえばContour HDなら135度の視野という 超超広角なので、車体の振動はとても拾いにくいのだけど、 そうなると今度は前走車を大きく写してあげたいと思っても辛い。ツーリング使用だと尚更。 イクシーの35mm換算28mmでも随分前走車に寄せないと大きく写してあげられなかった。 いろいろズームしてみて40mmから35mmあたりが感覚的に一番自然だった。 でも風景メインだったり抜きつ抜かれつを維持できるなら超超広角も魅力的ですよ。 4)f2.8の固定焦点 レンズはもう少し明るい方が良いのだけど、パンフォーカスってのがいい。 どのみち車載動画では無限遠にフォーカスを固定するので、 だったらフォーカス駆動部分がない方が振動の面で有利なはず。 5)1/2.5型 CMOSセンサー 計らずもイクシーと同じセンサーサイズ。 あまりセンサーサイズが大きいと被写界深度を稼げないし、 ローリングシャッター、いわゆるコンニャク現象を誘発しやすいので、 この場合、小さめのセンサーの方が向いている。レンズも小さくしやすいしね。 センサーがCMOSかCCDかについては意見が割れるところ。 少なくともスミア(光源を入れると縦に線が現れる現象)が出ないのは、 逆光を避けられない車載動画にとっては有利。イクシーはCCDだったので苦労した。 読み込みスピードも上げられるし、今じゃCMOSの方が色々と現実的だと思っている。 6)記録フォーマットがMOV (H.264) いままでMotion JPEG(AVI)記録形式のカメラしか持ってなかったけど、 圧縮効率の高い形式が欲しかった。決してMotion JPEG(AVI)が劣っているとは思わない。 ビットレートが高ければ、より柔軟で破錠しにくい編集素材だと思っている。 ただ容量が大きく記録メディアを食うので長時間カメラ回すときは辛いんだな。 実際プレイスポーツのWVGAサイズとイクシーのVGAサイズでテスト撮影してみると、 プレイスポーツのファイルはイクシーのファイルに比べて容量が半分ぐらいだった。 編集ソフトで弄くりまわさない限り、見た目の画質は格段に良くなってるのに、だ。 結局そういった技術次第なんだなと思い知りました。 7)ハイビジョンに対応 記録サイズはフルハイビジョン30fps/ハイビジョン60fps/ハイビジョン30fps/WVGA 30fps。 当初、1080pや720pは編集が大変なので使わないと思っていたけど、 圧縮率が高いので、720pなら現実的かなと思えてきた。 秒60コマで撮れるのもスローモーションムービーとか作れそうで魅力的。 8)プラスチックの三脚穴、その周辺の平面面積の小ささ 横着してイクシーの三脚穴のネジを破損してしまったのはプラスチックだったからでもある。 金属のネジ穴を強く希望するッ!!ものの、コイツはプラスチックのネジ穴であった。残念。 ただ小さなカメラとして一般的な4山程度のネジ穴ではなく5山ほどネジが切られてる。 そこに勝機があるような気がしており加工予定です。 なお、ネジ穴と同じぐらいその周辺のフラットな面積が広いかどうかも大切な部分で、 イクシーは底面がすべてフラットで優秀であった。 その点プレイスポーツのそれはあまりにも頼りない。圧倒的に分が悪い。 しかしながら三脚穴がカメラ中心にあるのでなんとかなるはず。 9)動画を撮ることに特化されていること 雑な見出しになってしまったけど、そうとしか言えない部分で有利なことが多い。 使いやすい録画ボタン、再生画面で早送りも巻き戻しも16倍速まで可能なこと。 さらにその場の環境音量をグラフで見ながら任意に音の入力レベルを決めることができるので マフラーの音量を撮り比べてもオートで補正されてしまっているということが無くなる。 実はベスパ用タイフォースとスコーピオンの比較動画やGP800用MIVVとレオビンチの比較動画は 音のボリュームがオートで補正されてしまっていて比較になっていないのだ。 10)手ぶれ補正 一応電子式のものが付いてるのだけど、迷わずその機能は切った。 オートバイの振動って電子式で補正できるような生易しいものじゃないし、 仮に光学式であっても振動の速さが手ぶれとは異なるものなので、意味が無いと思われる。 さらに言うと光学式手ぶれ補正を積んでるとスイッチ切ってても光学系が不安定でむしろ逆効果。 ◇◇◇ こうやって書き出してみるとオートバイに載せてみないとわからないことも多かったなと思う。 と同時に普通のビデオカメラをがっつり乗っければ手っ取り早いし、 GoProやContourといった専用品のクオリティに驚く。ほんとよく考えられているなと。 値段が高くても最終的には専用品を使うのが一番効率が良いと思うのです。 こうやって違う方法で試行錯誤するってのも面白いんだけどね。
by la_nuavo_vespa
| 2010-09-21 21:48
| 車載カメラ
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