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さよなら、すずさん
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3月5日、すずさんが死んだ。

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四歳七ヵ月とシロクロさんより短い一生だったけど、三歳頃から尿路結石を患ってもいたので、
今までよくがんばったと褒めてあげたい。

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多頭飼いしていると先輩から後輩へ、脈々と伝えられていく生活の技術のようなものがあって、
ペタンコになった寝袋の入り方とか、高い所の餌を食べるときの立ち方などがそれにあたる。

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一方、何故か一代限りで消失する各々が独自開発した技術というものもあって、
例えばシロクロさんの場合は「閉っているケージの扉を自分で開けて出入りする」だったけれど、
すずさんの場合は「トウモロコシの皮を前足で押さえて細く引き裂きながら食べる」ことだった。
リスやハムスターといったマウス系の動物と違い、モルモットは餌を前足で掴むことができないので、
毎年夏になると器用なもんだなぁと感心したりしていた。


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性格的なことを挙げるなら武闘派と言える。とりあえず同居モルに対して負けん気が強く、
実際、今年に入ってハイジの2/3近くまで体重が減っていたのだけど、
それでも絶対に譲らない、思春期の不良少女みたいなモルモットだった。
いや晩年もそうだったから不良おばさんか。
なんというか、お嬢様からはほど遠い。

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とまあ、可愛かったすずさんの写真を整理していて気づく。
そういえば、材料は買ってあるのにモルぐるみを作ってないってことに気づく。

……作るか。

死んじゃったあとだと、身代わりを求めているみたいで痛々しいけれど、
天馬博士だってアトムを作ったわけだ。原子力を動力にして10万馬力を小さな体にぶっ込んだ訳だ。
ならば我々も部長とシロクロのモルぐるみ作りで蓄積された裁縫技術をここに結集して、
立派なモルぐるみを作ってやろうではないか。目からサーチライトを照射することも、
マッハ5で空を飛ぶこともできないけれど、立派な偽物のすずさんを誕生させてやろうではないか。


 



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ところがだ。otoboke-yaさんがあまり乗り気ではない。
すずさんが死んだ悲しみを10万馬力ロボ制作モルぐるみ制作にぶつけるという
幾分歪んだ行動に、どうやらついてこれてないようなのだ。
無理も無い。仕方が無いのでとりあえず一人でパーツを切り出すの図。

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まつり縫いってどうやるんだっけ?
家庭科の点数は悪く無かったはずなんだけど、玉結びが苦手だったことは覚えている。
何回やってもするすると解けて玉ができないんですよ。ぬうう。
結局今では普通に丸結びで対処してますよ。留まればいいんだ留まれば。

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もうね。
縫い合わせを表裏間違えたといっては解き、ケガキ線が消えたといっては黄色の糸でケガキ直し、
ここまでパーツが出来上がったのは、作りはじめてから5時間後。

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本当は立体になってから様子を見ながら目の位置を考えた方がいいんだけど、
萎えてくる制作意欲を維持する為に先に目をつけちゃう。
今回、目のパーツは瞳のあるちょっと高級なパーツを奢ってあげた。
だからといって目からビームが出たりしないよ。

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ようやく立体になったところで一服。
しかし、ここで行き詰まる。
すずさんの特徴である、腰蓑のようなアンテナのような尻毛をどうするか。
アレが無いと到底すずさんとは呼べないのだ。
それほど重要なのだ、すずさんにとっては。

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当初、タワシを分解して植毛することを考えたのだけど、触り心地がゴワゴワするのは明らか。
そこで目をつけたのは人間用のウイッグ。300円也。
ウイッグ売り場で長考している坊主頭のおっさん一人。
あわわ。結局otoboke-yaさんに買ってもらったのでした。

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それをどう植え込むか。
僕の頭(脳ミソの方ね、頭髪ではないよ)では答えが出なかったので、
ここでようやくotoboke-yaさんが颯爽と登場。
プラスチックの部品を毟って、モルぐるみの外側から器用に縫い付けてもらった。

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最後に毛の短い鼻から額を中心に顔の毛並みをバリカンで刈り込む。
家にバリカンがあるってのは僕が坊主にしてるおかげであり、
ウイッグ売り場で女子高生に怪訝な顔をされた分を取り返したといえまいか?
くそぅ。割に合わねぇな、おい。

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そしてついに「偽すずさん」ここに爆誕!
正確には「参代目モルぐるみ ハイグレードライン モデル・すず(腰蓑オプション付き)」という。

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やっべえ!
遠目に見るとちゃんとすずさんっぽいうえに、写真にするとさらにすずさんっぽく見えるぞ。

制作時間はざっと12時間。ほとんどが間違った縫い方を解いている時間と、
腰蓑の装着に右往左往している時間だったような気もする……。

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背景を整えて「弐代目モルぐるみ レギュラーライン モデル・シロクロ」と共に。

なお、ハイジさんのモルぐるみ制作予定なんぞは無い。
「モデル・部長」制作時に思ったんだけど、長毛種の毛並みを再現するのは難しいから。
基本的に縫製の良し悪しより、使用素材による毛並みの再現率がモノを言うので、
(素材が似てれば、それだけでリアルになるのです。似てる毛並みの布を用意出来るかだけが勝負)
ハイジみたいな毛並みの布を見つけ出すのはちょっと難しいかなぁと。
それにどこかで止めないと際限なく増えていく偽物のモルモットっていうのも、ねえ。


 
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by la_nuavo_vespa | 2016-03-15 23:33 | チーム・モルモル | Trackback | Comments(2)
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Commented by harry at 2016-03-16 23:28 x
ちょっと寂しいけど、いいお話です。
自分も妻に先立たれた時には...なんて。
Commented by ところで、 at 2016-03-21 14:12 x
harryさんちの場合は、奥さんが作ってしまいそうに思いますよ?偽harryを。
紙粘土でできてそう。ふふ。
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