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塗装日和
トライアンフも先月車検を通した。懐具合が寒い。
ベスパとトラが同じ年、それも二ヶ月差で続けて車検ってのは、
今にして思えば、考え無しだったなあと思う。ほんと今更だけどさ。

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20000km点検相当のチェックをお願いして、消耗が激しいからプラグ交換を薦められたり(前回交換してからまだ10000kmも走ってないのに)、ブレーキフルードや冷却水の交換などなど、一通りリフレッシュしたのだけど、所謂「先回り整備」的にラジエターキャップを交換した。デイトナ675を含むこのエンジンの弱いところらしく、パッキンがへたって内圧が低下、距離の割にクーラント吹き上げる事例が多いんだとか。壊れてないのに交換するなんて、嫌な大人になったもんだと思いつつ、内圧があがるという社外品を投入。

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なんだか見た目が勇ましいシールは迷わず剥がして塗装する。
前回心配していた熱の問題は結局影響なかったので、今回もデイトナのMCペインター。




b0061723_2461518.jpgついでにリアハガー(インナーフェンダー)も塗っちゃう。ぬりぬりしちゃう。前から思ってたんだよね、この部分は車体同色でもいいんじゃないかって。でも問題はその目的上、雨の日はまだしも雪解け道なんて走った日には泥んこになることで、構造上弱いマット塗装には厳しい環境。このマット塗装はクリアを厚塗りできる通常の塗装より強度を出しにくいって事実はずっと気になっていたので、インターネットで情報収集してみると最近は缶スプレーでもつや消しクリアーっていう商品があるんだそうな。しかもウレタン系で。ジレラランナーFXRに色を塗った2003年頃、ウレタン系缶スプレーの塗膜の強さに感激したことを覚えてる。(当時はつや消しクリアーなんて商品無かったような気がするけど)そこで一念発起、ウレタンつや消しクリアーに挑戦してみることにした。



 









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サフェーサーから塗るのならばと、一緒にシングルシートカバーもやり直すことにした。
シングルシートカバーって荷物担いでバイクに乗ると傷つきやすいのかな。
純正のペイントはそんなことないと思うけれど、そこは柔らかい自家塗装、
しかもマットでクリア無しだもの、なんだかんだと二年ちょっとでキズや擦れが目立つ。
ところどころ深い傷もあるので、下地作りからやり直す。

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今回初めてとなるウレタンつや消しクリアー塗装。
仕上がりが雑になっても構わないと気軽に、練習のつもりで一番始めに塗ったリアハガーは、
すんなり上々の出来映えに仕上がったのだけれど……。

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そして傷がなかったので、今までの塗装の上から塗ってみたシュラウドも
手触り、触感以外変化無くうまくいったのだけど……。

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一番最後、且つ一番気をつかい慎重に塗ったシングルシートカバーが失敗してしまった。
一番塗膜の強度を出したい→厚塗りする→なんだかつや消しにならないぞ?→やってはいけない30分以上のインターバルを開けての重ね塗り→ゆず肌になる→ペーパーで平滑にする→磨き傷が見えなくなるまでコンパウンドで仕上げる。

結果、見事に光沢が出た。ぎゃー。

ウレタンスプレーは一日で使い切らないといけないこと。ラジエターキャップとシュラウド、リアハガーにシングルシートカバーだと少しスプレーが余ったこと。(慎重になりすぎて一番最後にまわしたせいで、スプレーの内圧低下、撹拌不足も手伝ってつや消し成分が残ってなかったというようなこともあったかもしれないけれど)もっとも簡潔に、認めたくない現実を記すならば「欲を出しすぎた」ってことに尽きる。ああ、僕はいつもそうだ。小学生の時、まわりの友達に羨ましがられた、とてもよく曲がるプラスチック定規(当時ハイパーオリンピックという言葉が流行ったのです。同世代しかわからないと思うけど)を曲げすぎてパキッって自分の手で折ってしまったあの音が聞こえたような気がした……。

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丸二日くらい軽く落ち込んだ後、ようやく気を取り直して、完全乾燥一週間のインターバルの後、
再度ウレタンつや消しクリアーを塗装。
ハイハイ。定価3000円のスプレーをもう一本買いましたよ。
全く必要でなかった出費を強いられましたよ。まったく、ヤレヤレです。

水研ぎ、コンパウンドをかけると光沢が出ることを痛いほど知ったので、
塗りっぱなしで仕上げなくちゃいけない。でもどうしても塗ってる最中にホコリは付着する。
よって僕が至ったウレタンつや消しクリアースプレーの取り扱いにおける結論としては、

1)できるだけスプレーが残ってる状態(初めて二液を混ぜてすぐ)で一番大事な所を塗る。
2)説明書には10分間隔で30分以内に終えろ、とあるけれど、
  一度塗りは軽く、二度塗りは15分後にしっかりと濡れた状態までたっぷり吹き、そこで終える。
  三度塗りはしない。
3)失敗を恐れるあまり対象物から離して塗るとざらざらに仕上がるので、
  対象物からノズルまでの距離は20センチを守る。その分手は速めに動かす。
4)垂れる程塗ると白濁したり艶が出たりするので、欲張りすぎない。
5)それ以上の塗膜の厚みが欲しいのならば、日を改めてもう一本スプレーを用意する。

て感じ。良い教訓になった。

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紆余曲折の末にようやく完成の図。
結果的に厚くて強いクリア層が出来たけれど、付け加えておくならばメタリック色の場合、
厳密には小さなラメ、フレーク?が沈んで見えるので、発色が変化し色合いにも微妙に影響する。
よりソリッド色に近くなるというか、金属っぽさは失われる。
もちろんつや消しクリアーを厚くするとその度合いは高まる。
個人的に色の変化量と塗膜の強さ具合を天秤にかけてもなお、
つや消しクリアーを吹いておいて良かったと思えるレベルなのだけど、
まったく同じ色ではないというのは注意されたし。

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とまあ、車検を通して約一ヶ月。
自家塗装にちまちま精を出し、ようやく昨日になって車検通す前の姿に戻ったのでありました。
11月から12月、昼間の暖かい時間を選んでも気温は15℃、決して高いわけではないのだけれど、
幸い雨も少なく湿度は低い。初期乾燥は浴室に放り込んで浴室暖房フル回転(35℃を6時間)で、
極めて塗装日和であったなぁと。何よりバイクに乗って暖かい日ならば塗装なんてしないで、
走りにいきたいってはなしで、こういうバイク弄りはいつだってこの時期が多いなぁと。
それもあと一ヶ月もすれば、外に出てバイクを触ろうという気力が失せる気温がやってきます。
今年もあと残り22日。一年の6%しか残ってないんですねぇ。


 
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by la_nuavo_vespa | 2013-12-08 22:11 | Street Triple R | Trackback | Comments(3)
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Commented by 初心者 at 2015-05-12 22:02 x
参考になりました
ありがとうございます
Commented by にんにん at 2016-03-07 18:01 x
初めまして、Ninja250グレーに乗っています。
艶消しについて知りたく今回、色々なサイトを見てこちらにたどり着きました。
グレーの艶消しにしたいのですがやり方が全くわからないんですが、良ければ基本を教えてもらえないでしょうか?
Commented by ところで、 at 2016-03-07 21:21 x
☆にんにんさんへ
純正色のグレーのまま、つや消しにしたいとお考えですか?
(KAWASAKIや車名のデカールを活かしたまま?)
クリア層にうっすらサンドペーパーで足付けして、つや消しクリアを噴けば、そこそこつや消し感は出せそうですが、
強烈なマット感は出ないと思います。
缶スプレーの塗装に慣れてないのでしたら、塗っても剥がせるラバースプレーなんてどうでしょう?
「カーラス ラバーペイントスプレー C22 グレー」(←検索してください)
これなら失敗しても戻せる可能性が高いですし、強いマット感が出ますし、デカールを残すにも塗った後カッターで丁寧に剥がせばいいですし。(デカール部分だけ艶ありになりますが)使い方は説明書どおりにやれば難しくないかと思います。
どうでしょう?
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