ちょうど去年の今頃から着けてたモーリスラコロアの時計は、 どうにも故障がちだったので(三度目の入院はキドメではなくぜんまい切れでした) ソイツを売っぱらって三ヶ月。その代金で新しい時計がやってきた。 少しアシが出てしまったんだけどね。 次は黒文字盤で三針がいいかなって思ってたぐらいで、 今までよりかは選択肢を広げて検討したつもりだったのだけど、 結局はまたしてもゼニス。 中身はゼニスの薄型三針自動巻きのエリートムーブ。 ちょっとダサいというか垢抜けない感じに嵌ってしまいました。 例えばケースだって、当時のルクルトだったらもっとお洒落に収めるところをこの縦横比ですよ。 どう考えてもケースの縦幅に対し横幅が広いだろって突っ込みたくなる。 文字も斬新にしたかったのだろうけど、フランクミューラーの流麗さは微塵も無い。 このダメさ加減、ちぐはぐさが田舎臭いというかなんというか。そうだ、「男臭い」んだよね。 貴族が豪奢な織物を膝にかけて自家用馬車でピクニックに向かうんじゃなくて、 市民がお金を貯めて買った銀色に輝くバカッ速の四輪でウエイトレスの彼女を迎えに行くイメージ。 エルプリメロの素っ気無い仕上げを見てるとそんなことを想像してしまうのです。 個人的にはそこにこそ、ゼニスの魅力があると思ってる。 ちゃんと針が到達する目盛り(じゃないと正確な時間がわからない)は評価したいし、 なにより、この頃のゼニスはレクタングルでもまだこんな薄さで作っていた。 僕がよく言う「ぺたんとした薄さ」「手首に板が載る感じ」は譲れなかったのです。 文字盤の文字やら色やらムーブより、ケースサイズからくる、 実際に腕に巻いた時のシルエットの方が大切だと思うから。 まだナタフさんが来る前のゼニスなんじゃないかと思うのです。 色々知ってくると、ゼニスはこの頃までのモノに好感が持てます。 道具って感じがちょっとして。 ◇◇◇ 「ちゃんと腕時計をする大人にならなくちゃ」と決心して、一年と少し。 時計を選ぶにあたり精神的に余裕が出てきたような気がします。 清水の舞台から決死の思いでダイブした、レベルソの時が懐かしい‥‥。 ってまだ去年のことなんだけどねっ。
by la_nuavo_vespa
| 2009-03-06 05:37
| 勘違いの時計ブーム
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